以前の投稿でも書いたことがありますが、ある文学賞の一次予選で落選したとき、私は奈落の底に彷徨う日々を送っていましたが、そんなとき、偶然、出会ったのが Suno(Suno AI) でした。
それは、思いがけず始まった、私の音楽制作の入り口でもあります。
今回の投稿では、この Sunoを通じた曲作り について書いてみたいと思います。
あわせて、近年広がりつつある AIミュージック という存在についても、
自分なりに考えを整理してみようと思います。
Suno AI

操作は比較的シンプルで、音楽の専門知識がなくても、曲を形にすることができます。
Sunoには無料プランもありますが、有料プランにすると、YouTubeへの投稿や商用利用が可能になります。私の場合、作った曲で少しでも収益を得たいと思っていてので、この点はとても大きな魅力でした。
Suno使い方

Sunoのメインメニューから「創造する」をクリックすると曲を作る画面に変わります。
歌詞
曲作りは、Sunoのメインメニューから「創造する」を選ぶところから始まります。
歌詞は自分で書くこともできますし、
いくつかのキーワードを入力して、自動生成に任せることもできます。
どちらを選ぶかで、曲の雰囲気も制作の感覚も変わってきます。
ダウンロード

三つの点をクリックしてMP3でダウンロードします。
YouTubeに載せる
完成した曲は、メニューからMP3形式でダウンロードできます。
ただし、そのままではYouTubeに投稿できないため、
MP4形式に変換する必要があります。
➡YouTube動画編集アプリ - 無料テンプレートやAI機能を使ったYouTube動画の作り方 | Canva
初めて作った曲は「夜を越えて – Beyond the Night」 というタイトルです。
文学賞に落ちたときの悔しい気持ち。
それでも、周りの方々から受け取った温かい励まし。
そして、まだ諦めたくないという思い。
そうした感情を、できるだけ飾らず、そのままキーワードとしてSunoに入力しました。
曲の形にしてくれたのはAIですが、そこに込めた気持ちは、紛れもなく当時の私自身のものです。
夜を越えて – Beyond the Night
その後もしばらく、現実をそのまま歌う曲が続きます。それから、初めて、自分の歌詞で作られた曲が「僕らの神話街道」です。こちらの曲は別投稿予定です。
その経験をきっかけに自分の作詞でkpopに挑戦し、今は京都をテーマにする歌やリラックス音楽も作っています。
癒しの光
桜の散る道で
感想
「誰でもすぐ歌が作れる」
そう言われているSunoですが、正直に言うと、私はかなり苦戦しました。
作った曲をどうやってダウンロードするのか。
ダウンロードした曲を、どうやってYouTubeに載せるのか。
ひとつできたと思えば、また次の壁が出てきて、
そのたびに立ち止まりながら進む、という感じでした。
それでも、いくつもの難関を越えて、
自分の作った曲をYouTubeに載せることができたときは、
小さな達成感がありました。
作詞も作曲も、ここまで簡単にAIができてしまう時代。
正直、驚きました。
そして同時に、少し悲しくもなりました。
本来は時間をかけて言葉を探し、迷いながら生み出すものを、AIは簡単に作ってしまう。それを、まるで自分が作ったかのように発表する人も、きっとこれから増えていくのでしょう。
韓国では数年前、権威ある翻訳賞で、韓国語がほとんどできない人が、AIを使った翻訳によって賞を受け、大きな問題になったこともありました。
これからの世の中では、「人の創作」なのか、「AIの創作」なのかをどう見分け、どう受け止めていくのかが、ますます大きな課題になっていくのだと思います。
一方で、今では AIと一緒に作ったことを明かしている歌も、いくつもあります。
現時点では、Instagramなど一部のプラットフォームでは、AIを使用した音源が収益化できない場合もあります。
それでも、いつかはAIで作られた音楽も、きちんと評価され、すべて収益化できる時代が来てほしい――そんな気持ちも、正直にあります。
将来、AI音楽をテーマにした音楽祭や、AI音楽祭のような番組が、テレビで放送される日が来るかもしれません。
その中で、自分が関わった歌が流れる。そんなことも、決して夢物語ではない気がしています。
だから私は、AIと向き合いながらも、自分の言葉、自分の感情を大切にして、これからも歌を作り続けていこうと思います。
人が作るものと、AIが生み出すもの。その境界線は、これからますます曖昧になっていくでしょう。それでも、そこに込められた「気持ち」だけは、きっと消えずに残ると信じています。
